畳表の質問
Q. 畳のお手入れはどうすればいいですか?
A. 年に2回くらい日干しすると長持ちします。日干しが出来ないときは畳の隅を持ち上げて、 空き缶などを挟んで少し風を通してあげるだけでずいぶん違います。 掃除はまめ行い、基本的には水拭きはひかえましょう。 どうしても水拭きする時は、ぞうきんは固く絞り目に沿って拭きます。 又お湯を使った方が畳表の乾燥が速くなる利点もあります。 また穂先の減ったほうきを使ったり、縦に掃除機をかけると表面が傷みますので、掃除機の場合も目に沿って 軽く触れる感じでゆっくりとかけて下さい。 基本的に濡れ雑巾で強くこすったり室内用の洗剤を使用して拭き取ったするのは絶対にしないで下さい。 畳表の品質を保持している染土が剥げ落ちて畳表自体が変質してしまい急激に黒っぽく変色したり、 耐久性も無くなり早く痛みやすくなります。また、同様に畳表の上での化学物質の使用は決してしないで下さい。
Q. 畳に醤油やコーヒーなどをこぼしたら?
A. 醤油や灯油、ペットのおしっこなどの場合はぬれた部分に塩、小麦粉、べピーパウダー、 粉石けんなどの粉末を振りかけて水分を吸収させます。 十分に乾いたら掃除機で粉末を吸い上げ、汚れた箇所を固く絞った布で拭き、さらに乾拭きで拭き上げましょう。 後は風通しをよくしておきましょう。
インクをこぼした場合は中性洗剤か牛乳で湿らせてよく拭きあげて乾いた布で たたいて拭きあげましょう。最後にブラッシングをしてください。
クレヨンがついた場合にはクリームクレンザーをごく少量、乾いた布に付け丁寧に拭きりましょう。
フェルトペンなどは油性のものはマニキュアの除光液で拭き取り、水性のものはクリームクレンザーで拭き取りましょう。
ガムはシンナーかベンジンで拭き取ります。い草の目に詰まっている時は、 布の上からアイロンを当てて浮かしてから取り除きます。
Q. 畳が健康にいいって本当ですか?
A. い草の中はフワフワしたスポンジ状で吸放湿作用があり、部屋の湿度を一定(40%)に保つ役割をしています。
畳は大気汚染の元凶で人の健康にも悪い影響を与えるの二酸化窒素やシックハウス症候群の原因でもある ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収し一酸化窒素に還元して空気を浄化する働きがあります。
また畳独自の香りは嗅覚を刺激し精神を安定させるアロマテラピー効果があります。 気分をリラックスさせ、ストレスを解消したり精神安定させる鎮静作用、森林作用もあります。
終身時にはタイアルを分散させ腰痛にも効果があります。
畳の強い弾力性は歩くときに足の裏を刺激し脳を活性化させる効果もあります。
Q. 家具の跡がつき凹みが出来たのですが直りますか?
A. 適度の凹んだ箇所に適度に霧吹きして濡れタオルを当てスチールアイロンをかけてください。 または熱い蒸しタオルで蒸らすとある程度復元します。
その後は風を当てて出来るだけ乾燥に努めてください。畳の裏返しをした時の家具跡の凸部にもお試し下さい。
Q. こげ跡をつくってしまったのですがどのように対処すればいいですか?
A. 小さな穴の場合はオキシフルで漂白しロウをたらして穴を埋め、セロハンテープ等を貼って焦げ穴を大きくしないようにして下さい。
Q. 新しい畳には泥埃がついているのはどうしてですか?
A. い草を刈り取り乾燥する前に染め土を溶いた液で泥染めします。 その時にい草の表皮に付着した染め土が質問の泥埃のことです。 泥染めする事によって、い草を早く均質に乾燥することができるだけでなく い草の色素(葉緑素)・粘り・弾力性・艶が保たれ畳表として使用できるい草になります。 染土を付けずに乾燥したい草で製織した畳表も最近では作られていますが、 染め土を付けて乾燥したい草に比べて各段に粘り・弾力性・艶に欠けるので畳表の耐久性は勿論のこと、 使用しているときの色・艶に差がつきます。このように、畳表の表面に付いている泥埃は大事な働きをしています。
Q. 畳の日焼けしたの色はもう戻りませんか?
A. 中性洗剤を薄め固く絞った雑巾で拭いてから、1の水に対して1/3の量の酢を混ぜたもので雑巾を絞り、 畳を拭いてください。長い間放って置くと手遅れになりますが「変色したな」と気づいた時にすぐ対応すれば、 少し色が戻ります。その後、湿気が残らないように十分乾燥させてください。 2年以上経っていましたら裏返しをお勧めします。新品表とまではいきませんが低価格できれいになります。
Q. 新しい畳表に折り目や小さな穴がついているのですが…
A. 新しい畳表には時々、折り目のあることがあります。い草生産農家さんから畳店に来るまでに輸送のために10枚ずつ折り曲げて梱包します。この折り曲げた角部分のい草が立ったような状態になり、黒いスジのように見えます。これはシミやキズではなく、地厚な良質品ほど出がちです。この折り目は使っている間に自然に消えます。当店では、できるだけ5枚ごとに巻いて梱包してもらい、折り目が出ないようにしています。
畳の製造工程でい草の上から、千枚通しのような針で突き刺して止めることがあります。手縫いの場合も針によってい草に小さな穴があく時があります。また、畳を敷き込む時に、手カギ(かぎの手になった畳を上げる道具)を使いますのでその穴が目立つ時があります。この程度の穴はい草が湿気を含むことにより自然と回復して判らなくなります。キクイムシやシバンムシなどの害虫によっても小さな穴が開きます。
Q. 新しい畳表に光るところがあるのですが…
A. 生産農家における畳表製織り工程で発生した型付きだと思われます。織機のローラー部分に細かい糸くずが紛れ込み、製織され出てくる際、表の表面に型付けされたと考えられます。また、い草の製織後の仕上げ段階で、途中で切れているい草を取り除く時などに強く押されて跡形が付く時があります。畳製造時にも、折り目を目だたなくするように折り目消しローラーを使うのですが、この時も強く押さえ過ぎると跡形が残り、見る角度によってテカッと光って見えます。い草の自然回復力で時間と共に目立たなくなります。一定期間ご使用いただき、経過をご確認下さい。品質には全く問題ございません。
Q. 新しい畳の上にじゅうたんを敷きたいのですが…
A. 畳の上にじゅうたんを敷くとい草の呼吸を止めることになりますので、重ね敷きは避けて下さい。い草は二酸化窒素やVOC(揮発性有機化合物)などを吸着して、部屋の空気を浄化する力を持っています。畳の上に敷くことはこの能力を低下させる行為となってしまいます。衛生面から見ても、ホコリがたまりやすくダニの数も畳だけの時より7倍にもなります。
Q. 畳表を乾拭きしたら青い色がつくのですが?
A. 主に中国産など安物の畳替えをしたときにこのような事がおきます。畳は青い方がよく見えるので安物は人工着色しています。い草は「泥染め」といって泥の水につけて畳表を織ります。そうする事により急激な乾燥を防げたり畳表を上部にすることができ、畳の独特な匂いも生まれます。
見た目の綺麗さを求めて着色剤を使用する安物の畳表(特に中国産い草)を雑巾が真っ青になってしまいます。
Q. 価格が大きく異なるのはなぜ?
A. 畳の価格の安いものはい草の長さも短く折も密ではありません。ブランド名もつきません。
価格が上がればい草の長さも長くなり織りも高密度になり見た目もよくなり、ブランド名もつきます。
また、い草の生産農家から市場に出品されます。畳表は需要と供給のバランスにより価格変動します。もちろん品質の差によって価格は変わりますが、農繁期になると出品も少なくなり必然的に価格は上昇します。各畳店がある程度等級を決めて表替価格を設定しています。天然い草は工業製品ではありませんので何所で表替されても同じ品質の商品とはいきません。外国製品は品質にばらつきが有り、比較的安価なものが多いのが特徴です。
Q. 畳表の等級について教えてください。
A. 畳は畳床(芯材)と畳表(い草)と縁から出来ています。畳床は工業規格JIS、畳表は農産物扱いの日本農林規格JASに分かれます。畳表のサイズにより1種表・2種表・3種表に、たて糸により麻糸・綿糸に、また等級により特等・1等・2等・3等に分類され、格付けされ品位の基準は1枚の重さ、色沢、色調、色段、変色い、粒ぞろい、地合、織り傷、仕上げ、汚れの程度などにより等級判定されます。合格品にはJAS法によって畳表1枚ごとにシールで表示されますので畳の横をお確かめ下さい。着色表は規格外になります。
畳材の質問
Q. い草を使用していない畳表はなにで出来ていますか?
A.
い草を使用していない畳表には大別して化学物質系のものと紙系のものとがあります。化学物質系のものは語るまでもないのですが、紙系のものもその表面は科学的にコーティングされているので水をはじき、汚れがつきにくくなっています。ダニが生息しにくいためアレルギー体質の方におすすめです。但し、手入れを全く必要としないわけでなく、適度に乾拭きなどで手入れをしていただくことをおすすめいたします。
Q. 有機栽培畳表はどういった意味でしょうか?
A.
有機肥料で栽培されたい草を使用して織られた畳表を有機栽培畳表といいいますが、現在はまだ、い草の有機栽培について明確な基準となる物がありません。そのため、他産地においては売らんが為に有機栽培と称しているとしか思えない品質の畳表まで出てきています。有機質をふんだんに吸収し育ったい草は、茎も細く丸みをおび、弾力性に富み、粘りがあり優れた光沢をみせ艶があります。ここで大事なのは、有機肥料は作物が吸収するのに大変難しい肥料であるので、ただ単に有機肥料を水田に投与すればそのままい草が吸収してくれるものではないということです。 有機質をい草に吸収しやすい形に分解してくれる土壌のなかの微生物やその微生物が分泌する酸素の働きを借りなければなりません。土壌微生物と有機肥料そして健康ない草に育てる栽培技術が伴って有機栽培の価値が出てきます。 い草にとって一番大事なことは、成長過程に応じて必要な栄養を有機質を中心にして補給させることです。有機肥料のみに頼りすぎると偏り勝ちになる栄養分をバランスよく化学肥料で補うことは、決して悪いことではありません。ただ単に、言葉の上で有機栽培と言うことではなく、良質ない草をどのように栽培して高品位の畳表を消費者に届けるかが要求されているはずです。畳表についてなかなか正しい知識を手に入れることの難しい消費者にとって、有機栽培と表示している畳表を見て、表示されているだけの品質を見極めるのはなかなか難しいことですが、光沢に富・弾力性があり・粘りに富んで・手でつかんだときに柔らかく押し返してくるい草を使っている畳表を選んで、畳に使用して下さい。
Q. ワラ畳の良いところを教えてください。
A.
稲ワラを100%使って畳床を作るには、40センチにも積み上げたワラを5センチにまで圧縮して作ります。これだけ圧縮してもワラ床独特の弾力性は他ではなかなか出せません。また、稲ワラの茎は空洞になっており、い草と共に沢山の空気を溜め込むことが出来ますので断熱性と保温性にも優れています。また水分の吸放湿性にも優れています。1枚で約500㏄ の水分を吸収することが出来、空気が乾燥すると放出して、部屋の調湿作用も十分期待できます。室内の湿度が40%以上で吸収、40%以下になると放出してくれます。
Q. ワラは燃えますが、もし火事になったらどうなりますか?
A.
ワラそのものは良く燃えますが、畳床になった状態からはなかなか燃えません。ワラを圧縮して作っていますので、空気が入りにくく燃え上がりにくい構造なのです。本を燃やそうとしても燃えにくいのと同じです。また、い草もワラ床も適度に湿気を含んでいますので一気に燃えずにくすぶる程度で収まります。条件にもよりますが線香などは焦げ後が残る程度でしょう。一旦くすぶってしまうとしっかり水をかけないとなかなか消えません。
Q. 新畳の入れ替えを考えていますが、ワラ畳を選んだ時の注意点は?
A.
稲ワラを使用した畳は吸放湿性に優れていますが、湿気の多い梅雨時などはどうしても吸収する一方になり畳内部の湿度が上がりすぎてしまいます。通常は12%前後の水分ですが15%を超えるとカビとダニに注意しなければなりません。出来れば年に2回くらい畳を上げて、乾燥させてください。戸外に出してもらうのが一番なのですが、出来ない場合は畳を少し持ち上げカンなどを床と畳との間に挟み込み、風を入れていただくだけでも湿気を抜く効果はあります。
Q. ダニの付かない畳を教えてください。
A.
まったくダニの付かない畳はありません。ダニの発生条件は 1高温多湿の環境がある
2エサがある
3潜れる場所がある。
の3つですが1と2はエアコンと掃除機で表面上のダニはある程度対処が出来ます。
3ダニは背光性(光に背を向けて逃げる)がありますのでジュウタン、畳、寝具などが住家となります。
畳の芯材によって、ワラを使用している畳は潜れる場所が多いのでダニの数も増えます。ワラを使わない建材畳床は潜れる場所がほとんどないので比較的条件は良いかと思います。ワラを使う場合は体に安全な防虫紙を使うことでダニを抑えることが出来ます。い草部分にはダニがいますのでこまめに掃除機で取り除いてください。
Q. 洋間に畳を敷きたいのですが…
A.
畳を敷く場合の方法として置き畳として簡易的に並べて畳コーナーを作るか、部屋全体に敷き詰めるかによって工事内容が変わってきます。置き畳としては、彩美や花背(木枠つき)があります。どちらもお客様ご自身でセットして頂くことになります。全体に敷き詰める場合は通常の畳工事の工程になります。注意点として、入口の建具やクローゼットに接触しないかを確認してください。薄畳(15ミリ)より対応できますが、標準価格より割高になります。
Q. マンションに住んでいますが、畳が反り上がってきたのですが…
A.
最近のマンション、アパート、一般戸建住宅にも厚さ15ミリ程度の畳が入っていることがあります。バリアフリー対応畳として採用されたものだと思います。薄畳が出回ってきた初期のものは材質も安定せず、反りが出たものもあります。現在は芯材も改良されて良くはなりましたが、まだ改良の余地はある様に思います。新畳に入れ替えるか、反りの出た裏に強力な両面テープで床に固定してください。
薄畳は断熱性・保温性・吸放湿性・吸音効果が劣りますし、上質い草も用る事が出来ません。事実、あるハウスメーカーでは薄畳は1Fのみで2Fは通常畳に変更になった例もあります。
Q. 畳へりの種類が多くて決められません。アドバイスを下さい。
A.
畳縁は岡山と福井で主に生産され、約23000種類あるといわれています。無地へりと柄へりがあり、材質は綿糸、合成繊維糸、の組み合わせに金糸をより合わせたものがあります。茶室などは茶縁か黒縁の無地へりが中心になりますが、日本の伝統柄から新しい時代のライフスタイルに合わせた現代感覚のものまで、へりを選ぶ基準は個人の好みで自由な発想でお選び下さい。室内のクロスや襖の色柄などと調和の取れた色調を選ぶのもいいかと思います。最近ではペットボトルのリサイクルのエコマーク認定畳縁や自然循環するエコロジー繊維100%使用の生分解性畳縁もあります。
Q. 畳を入替えて6年ですがへりだけ破れてしまいました…
A.
部屋の使用頻度にもよりますが6年経過ということで、寿命とお考え下さい。表替または裏返しの折には新しい縁に付け替えますが、どうしてもという事であればへりだけの交換も致します。へりの材質で綿糸製品より合成繊維糸使用ヘリの方が耐久性、耐磨耗に優れているようです。どの縁も直射日光の入る場所では色落ちが早く、白っぽくなり、解れやすくなります。
Q. 活性炭シートについて教えてください。
A.
活性炭付着量は45g/ ㎡ 。シート1㎠当りの活性炭の表面積は約1万坪にもなり、木炭の4倍の吸着性能があり消臭・調湿性能に優れています。また、抗菌剤として安全性・抗菌性能・持続性に優れている銀系セラミック抗菌剤を用いていますので、細菌だけでなく、梅雨時に懸念されるカビの抑制にも効果を発揮します。
Q. 竹林シートについて教えてください。
A.
抗菌・抗カビ・消臭・調湿効果を持たせたシートです。孟宗竹炭は木炭の2倍の表面積、3倍の吸収能力があり、天然素材とハイテク素材を組み合わせた抗菌調湿シートです。タンパク質を分解してできるアミノ酸金属の中でも最も殺菌力が強い「銀」を結合された抗菌剤を使用しています。
Q. 抗菌処理、クリーンシャワーについて。
A.
無機系抗菌剤「銀イオン」を畳表に直接噴霧し抗菌処理します。安全性は、もともと病院・福祉関連施設で数多く採用されている物で、各種安全性試験により実証されています。食中毒を引き起こす大腸菌・黄色ブドウ菌、化膿を引き起こす緑膿菌、MRSA等の細菌に抗菌効果があり、さらにカビの繁殖を抑制します。抗菌・抗カビ・消臭効果があります。
Q. 畳殺菌乾燥について教えてください。
A.
一昔前までは「大掃除」と言う家庭行事が残っていましたが、最近ではなかなか畳を上げてまで掃除をしなくなってきました。1年に1度でも畳を外に出して、乾燥させることが長持ちの秘訣なのです。大掃除をしなくなった事で畳の中のダニの数は減る機会が無くなり増える一方になっています。このダニを退治し、畳の持つ機能を回復させるためにも乾燥が一番なのです。ダニは50度以上の温度中に約30分おけば死滅します。当店で表替または裏返しをされた方の40%以上の方がご希望されます。
畳工事の質問
Q. 畳は1畳だけでも工事可能でしょうか?
A. どの商品も同じですが、1畳だけ(襖1枚、障子1本、網戸1枚)でももちろん工事は可能です。 但し、合計金額が3万円未満は工事総額に応じて出張料がかかりますことをご了承下さい。
Q. 家具があるけど畳の張替えは大丈夫ですか?
A. はい。大丈夫です。家具の移動は私たちスタッフはさせていただきますのでご安心下さい。もちろん無料です
Q.
工事の地域場所はどこまで来てもらえますか?
Q.
当日1日工事もしてもらえますか?
A. はい大丈夫です。当社は一級畳技能士の畳職人がご自宅でも仕上げます。
Q.
古い畳は処分してもらえますか?
A. はい!当社が責任を持って処分させていただきます。 ※1畳あたり処分料1,500円頂戴いたします。
Q.
裏返しってどうする事?
A. 今お使いの畳表(表面のい草ござ部分)の裏面を表面にして張り替えキレイな方を使います。畳表は表面と裏面の2回使えますが、表の痛みがひどい場合は出来ないこともあります。裏返しの目安は2年~3年程度といわれています。
Q.
表替えってどうする事?
A. 今お使いの畳床(芯材)をそのまま使い、畳表(表面のい草ござ部分)と畳縁を新しく張り替える事です。畳と畳の間に隙間があればこの時に補修します。畳表替えの目安は5年~6年程度といわれています。
Q.
新畳って何?
A. 新畳とは、まったく新しく畳を作ることです。畳の既製品は在りませんので、部屋に畳を敷き詰める場合は、部屋の寸法を測るところから始めて、畳床(芯材)と畳表(表面のい草ござ)と畳縁(ふちに巻いてある布)を加工して1枚の畳に仕上げ、納めます。畳はオーダーメード商品です。
Q.
畳は何年くらいもちますか?
A. 畳の寿命は、環境によって異なります。メンテナンスや部屋の使用頻度により大きく変わってきます。大切にケアしていれば20年から30年はもちますが、歩いてブカブカしたり、逆に弾力が無くなったり、凹凸や隙間が出てきたら、見た目も良くな糸思いますので新しい畳に取り替えをススメます。特に気を付けて頂きたいのは、いつも布団を敷いたままの「万年床」です。人は寝ている間にコップ一杯の水分を出しています。新しい畳であっても、半年もすれば畳は腐って人型どおりペッタンコになります。長持ちさせるには日頃のメンテナンスに気をつければ長持ちします。
Q.
畳の替え時の目安ってありますか?
A. 新畳→裏返→表替→裏返→表替→裏返→新畳→裏返→表替→・・・・と、畳のリフォームをすれば理想です。→の期間は2~3年とお考え下さい。使用条件にもよりますが、い草クズが衣服に付くようになれば替え時です。ただ、5年も経てば裏面は黄色くなってきますので、早めに裏返しをした方がお得です。またシミがある場合は表替をお勧めします。新畳から次の新畳入れ替えまで15年から30年位お使いいただけます。詳しくはこちらに記載しております。
Q.
畳の表替を考えていますが、縁無し畳にできますか?
A. 縁付畳から縁無し畳に変える場合は縁無し畳の表替代金と別途、寸法替え工賃(半畳にする場合)が発生します。思い切って新畳の縁無しタイプにされた方が返って早く、綺麗に仕上がります。ご検討下さい。
ダニの質問
Q.
ダニが発生したらどうしたらいいですか?
A. 掃除の回数を増やしたり、自然通気に心掛けて下さい。事前に防虫シートを活用するとダニの発生を抑えられます。
Q.
ダニの予防方法は?
A. 畳は掃除の回数を増やし自然通気に心掛けてください。少なくとも一週間に2回以上、出来るだけ1畳1畳丁寧に掃除機をかけてください。じゅうたんや上敷きは敷かないようにして、年に2回ぐらい畳干しをして乾燥させてください。出来ない場合は空き缶などを利用して畳を浮かせて、畳裏と床板に風を送るだけでもだいぶ違います。 表面にいるダニには電気掃除機をかけるのが、一番有効です。ダニはやこうせいなので部屋を暗くして、一時間ほどしてから電気掃除機をかけるといっそう効果的です。またダニは高温(75℃以上)に弱く加熱乾燥法なども有効な駆除方法です。
Q.
掃除機でダニでとれますか?
A. 畳のダニを吸引するには、掃除機の吸込仕事率で、150W以上の能力が必要です。一昔前の100W以下の物では、ゴミと一緒に吸い込まれるダニは取れますが役不足です。200Wクラスの掃除機でも、生きたダニの吸引で70%の死亡率です。350Wクラスの物で94~99%の死亡率。現在市販されている500W程度のものでも、ダニの除去率、除塵率は変わりませんので350Wクラスで十分と考えます。また、コードレスタイプや排気循環タイプも多数販売されていますが、各メーカーとも吸込仕事率を公表していない機種が多く、極めて低い仕事率だと思われますので、従来からのACコード式の、紙パック式掃除機を選択するほうが無難です。
Q.
ダニの糞アレルゲンを取り除くにはどうすればいいの?
A. 空気清浄機を使えばダニの糞アレルゲンをある程度取ることは可能です。もともと空気清浄機は微粒子状物質を捕集するために作られた物で、タバコの煙(1ミクロン以下)も取り除けます。ダニの成虫の大きさは体長が300ミクロンとするとこれを舞い上がらせて集塵するのは無理です。しかし、糞の大きさは10~40ミクロン、2~6ミクロンのカビの胞子などは少しの風の流れがあれば十分浮遊しますので、捕集は可能です。室内空気を静止状態にすると、空気中のダニの糞の浮遊量は0ですが、室内空気を撹拌すると、1立方メートルあたり30ピコグラムの糞アレルゲン量になります。糞1個が300ピコグラムとして約0.1個分の糞が浮遊するわけです。浮遊するダニ糞を摂るのは空気清浄機、下にあるものを捕らえるのが掃除機と両方で糞アレルゲンを取り除いてください。掃除機などを使う時は窓を開けて十分換気したほうがダニアレルゲンを排出できます。
Q.
畳・寝具のダニを増やさない為にはどうすればいいの?
A. 畳は毎日掃除機をかければいいのですが、少なくとも一週間に二回以上、出来るだけ1畳あたり1分くらい時間をかけて丁寧に掃除機をかける。天気の良い日は、窓を開けて換気する。ジュータンや上敷きは敷かない。年に二回畳干しをして乾燥させる。出来ない場合は空き缶などを利用して畳を浮かせて、畳裏と床板に風を送り乾燥に勤める。畳殺菌乾燥が最も有効です。人は一晩にコップ一杯程度の汗をかきますので、万年床にするとふとんの下にカビが生えダニの数は2倍になります。布団等の厚手の寝具を日に干した時に、たたくと、布団表面に内部から虫対もアレルゲンも浮き出てきます。たたく前よりも後の方が2~3割増加しますので、掃除機で吸引除去しないと逆効果になります。布団の丸洗いの場合は糞などのアレルゲンは9割近く落ちますが、ダニ数の減少率は4割程度です。シーツなど薄手のものは洗濯で、虫体、アレルゲンともほぼ取り除けますが、毛布やタオルケットなどは布団と同じくダニ数の減少率は4~5割程度です。家庭での洗濯の場合は、すすぎを大量の水で念入りに行なって下さい。アレルゲンは水に溶け出ますので少量の水だと、取り除く事は出来ません。 カビの質問
Q. カビがはえてしまったときは?
A. 充分に日光に当てて干してからブラシで丁寧にカビを落とします。 さらに消毒用アルコールを布につけて拭き取り、風通しをよくし乾燥させればいっそう効果的です。
Q.
カビが及ぼす影響とは?
A. 人に害をもたらすものとして、 真菌感染症 アレルギー症 真菌中毒症 食中毒 工業生産物の劣化 などです。真菌感染症は体の表面で繁殖する水虫やカンジダ症など、また、体内に入り込んだカビは脳や肺など体中のどこでも繁殖してしまいます。アレルギー症(過敏症)は、色々な物質によって気管支などで、過剰な抗体反応が起こってしまい、アレルギーの諸症状になってしまうことです。その原因物質(アレルゲン)としてカビ、ハウスダスト、ダニの糞や死骸などがあります。カビを吸い込んだり接触する事で起こるのがアレルギー、カビの生える対象が人になれば感染症、食品に毒を作る種類のカビが生え、それを食べれば食中毒です。
Q.
カビの多い季節はいつ?
A. カビの種類は6~10万種類といわれています。それぞれの性質が異なり、水分が少なくても、また、温度が低くても繁殖するカビがあります。多くのカビは春になると生長のスピードが早くなり、空気中にも増えてきます。梅雨の季節になると水分が満たされすべての条件が整います。梅雨時から夏にかけては、カビの季節といえます。秋はカビの活動が低下していく季節なのですが、その年により秋の長雨が続くと注意が必要です。冬は本来、活動が鈍くなる季節なのですが、家の中は快適な温度を保ったままの部屋が多く、カビにとっても繁殖できる環境なのです。湿度が不足するように思われがちですが、実は建物に発生する結露が原因で、建材に水分が吸収されカビの発生につながるのです。
Q.
カビ退治に適した時期はいつ?
A. カビの胞子は堅い殻に包まれていて、乾燥に対して抵抗力がありますが、菌糸は抵抗力がありません。カビは、発芽して菌糸の状態でまだ胞子を形成していない時が最も弱い時期です。菌糸上に新しい胞子の形成が始まると一度にカビの数が増え、新しくできた胞子は別の箇所に飛びます。カビが生長をはじめる5月は、胞子が目を出し、菌糸だけの弱い時期ですのでカビ退治に適した時期なのです。5月の晴れた日は湿度も低く梅雨に備えての「大掃除」をお勧めします。4月29日と9月24日は「たたみの日」です。
Q.
守がちで家を閉め切っています。カビ対策は何かありますか?
A. 人が生活する上で、炊事、洗濯、入浴などで水を使用します。人間からも水蒸気は出ていて、1時間に100gくらい、四人いれば400gの水蒸気を出しています。カビ対策には水分をコントロールすることが1番なのです。湿度を60%前後にすれば人は快適ですし、カビは繁殖しづらくなります。湿気が内部に入ったまま閉め切ってしまうとなかなか抜けないので、留守がちの方は、出かける前に換気をしてください。また、住居内部の扉は開け放して少しでも通気性を良くすること。就寝前も扉を開けることで家全体が一つの空間になるようにすると、冬場の結露対策にもなります。家を留守にするときは、除湿機をかけて出ると良いでしょう。 |