障子の張替えに必要なもの |
実際に張り替えてみよう(のり貼り) |
その1:古い障子紙を剥がす。 昔ながらのやり方として障子桟側(裏側)に刷毛で水を塗っていきます。この時、障子の材木の種類によっては水に弱いものもあるので、水分量は程ほどにするようにご注意。少なすぎても糊が剥がれないし、多すぎても桟を傷めてしまいます。何事も適量です。 |
桟に水を含ませてから暫くすると障子紙を付けていた糊が白くなってきます。この状態になったら端から障子紙を剥がしていきます。完全に剥がれきれない箇所は水分を含んだ布で拭きとったり、ヘラ等で丁寧に剥がしていきます。障子紙を剥がした後も桟には糊が残っていますので、綺麗に拭き取った後、暫く置いて乾燥させます(30分~1時間程度)。また、最近では「剥がし剤」という便利なものも販売されています。これはスティックタイプになっていて必要な所に必要な分だけ塗れるという便利なものです。 |
その2:新しい障子紙を貼っていく。
貼る面を上にして障子紙の端をテープなどで固定して仮止めしておきます。 端の方は引っ張る力がかかるので特に塗り残しの無いよう気をつけてください。全体にくまなく糊を塗ったら、枠の上に障子紙を転がしながら貼り付けていきます。転がしつつ、桟の上を気持ち強めに押さえて貼っていくのがコツです。貼った直後は多少の皺がよっていますが、糊が乾くと「ピン!」と張ってくるので、乾くまで暫く待ちましょう。 |
その3:余分な部分を切り取って完成!! 糊が完全に乾いた事を確認したら(糊貼りした箇所のたわみが無くなったら)、カッターと定規を使い、余分な箇所を綺麗にカットしていきましょう。最終的な見栄えにもかかってくるので、ここは慎重に真っ直ぐ綺麗にカットしてくようにしましょう。最後に全体に霧吹きをかけ、乾燥させると偏りなく張りが出てさらに綺麗な見栄えになります。 |
実際に張り替えてみよう(アイロン貼り) |
最近は水も糊も不要、アイロンだけでワンタッチで張替えができる便利な障子紙が発売されています。特別な技術も道具も要らないので、誰でもお気軽、お手軽に張替ができます。「糊で貼るのは難しそう・・・」という方には是非お勧めです。 |
その1:糊を剥がす
古い障子紙が糊貼りの物の場合は先述したように、接着面に刷毛やタオルなどで水を塗って浮いてきたところを剥がします。またアイロン貼りの物の場合は貼る時と同様に接着面にアイロンを当てて剥がしていきます。 |
その2:新しい障子紙を貼る。
障子紙を桟の上に置き(アイロン障子紙は巻いてある外側が糊面)、角隅の一点を先ず仮どめします。その後、紙が、枠と平行になるように紙を置いたら、先ずは4隅を接着、次に桟部分(中央から外に向けて)、周囲といった順番で接着していきます。
全体を接着後、障子紙のはみ出したところを丁寧にカットして完成となります。 |
全体を接着後、障子紙のはみ出したところを丁寧にカットして完成となります。 いかがでしょうか?そんなに難しい技術も要らなく簡単にできましたよね。汚れたり日焼けした古い障子紙のままだと室内も暗くしてしまい、雰囲気も暗くなってしまいます。障子紙の寿命は大体、1~2年程度、「部屋の中が暗いな・・・」と思ったら張替え時ですよ。新しい障子は驚く程に室内を明るくしてくれます。今度の休日、貴方も是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 |
破れた障子や桟の補修 |
■破れた穴の補修 穴が大きな物の場合は桟の1枡ごとにきれいに切り取ってしまい、その部分に新しい障子紙を貼ってあげます。また小さな穴の場合には和紙のシールを両面から貼ったり、張替えの時に余った障子紙を貼ることで穴は隠せます。 |
■桟が割れたり、壊れた時は。 小さな割れだったり折れの場合は桟に瞬間接着剤を付けての補修が可能です。大きな傷の場合には割れ口を整形し、それにあった模型剤をはさみこむ事で補修が可能です。 |
■敷居のすべりが悪いときには? 長い年月が経つと磨耗やホコリ、経年劣化などで敷居の滑りが悪くなってくることがあります。ホコリは毎日のお掃除で防げても磨耗や経年劣化は防ぎようもありません・・・。そんな時には、敷居に市販されている専用の「滑りテープ」を貼ったり、蝋を塗るなどして滑りを良くさせる事が可能です。敷居側ではなく、障子や襖のしたに貼るようなタイプもありますので、お試しください。 |