襖とは? |
襖とは、日本独特の間仕切建具のことで、昔は「襖障子」と呼ばれていました。現在では、障子と襖は別のものと区別され、襖は部屋の間仕切や押入などに使われています。襖によって部屋と部屋、部屋と廊下などが仕切られていくという住居の形式が、8世紀頃から1000年以上もたった今日にも及んでいます。
襖の特徴は、まず軽いことです。また、その表紙を張り替えて新しくしたり、雰囲気を変えることができます。実用とインテリアをかねた建具として、日本の住まいに生かされています。 始まりははっきりしませんが、襖は8世紀から9世紀の頃、寝殿造り内部の調度 品の中から、日本独自のものとして生まれてきました。間仕切の少ない寝殿造りの内部 で襖は、防寒が第1の条件として工夫されて作られてきたようです。 襖は日本独特の優れた間仕切などとして、長い歴史と共に歩んできましたが最近の住宅からは次第にその姿がうすれています。現代の建築様式が、畳敷きの日本間に変わって洋間が発達し、「壁で仕切られた個の部屋」が広がってきたためでしょう。 和風と洋風の併用された今日の住宅建築の中で、襖の特性を生かし住宅をもっと高度に活用し、より豊かな生活空間を作るために、これからの襖のあり方を考えなければなりません。 |